2023.01.02
あけましておめでとうございます。今年も雨漏りと向き合います!
三重県の防水工事店 多気郡、度会郡、伊勢市、志摩市、松阪市、津市、鈴鹿市でベランダ・バルコニー防水工事・屋上防水工事・外壁塗装・雨漏りでお困りならピタワークスにご相談ください。
2023年 あけましておめでとうございます。
昨年も沢山の工事をさせて頂き感謝の一年でした。
今年も難題に向き合う姿勢を維持しつつ頑張りたいと思います。
忙しいとブログが書けない・・・紹介したい事例はどんどんたまっていくばかり・・・
年始の休みを利用して去年の台風シーズンの事例を紹介したいと思います。
さて今回の工事物件は三重県内の某医院様。
FRP防水でこんなことも出来てしまう!のご紹介です。
まずは施工前の画像から↓よく見てください
このバルコニーの下には診療室があり大雨だとかなりの雨漏りがするのですが、
モルタル防水がかなり劣化しています。奥のタンク架台と壁配管もあやしい・・・
雨漏りの位置からすると手すり設置前の天場処理も確認したい、ということで元請け工務店さんに全部撤去していただくことに。
ここまでしていただいて雨漏りが止まらなかったらどうしよう・・(;’∀’)(笑)
こうなったら雨漏りが止まるまでやるしかない!!
いつもこんな葛藤と闘いながら工事スタートです!
まずはバルコニーにあるもの全て一時撤去です。
そしていざ笠木を開けてみると、やはりというか、私たちの予想よりも想像以上の雨漏りの原因がそこにあったのです。こちら↓
上の画像の手すり部分、大きな開口が目立ちますが問題は一次防水が施されていないことです。
一次防水とは「捨て防水」とも呼ばれ笠木下の言わば予備の防水のこと。本来ならこの一次防水だけでどんな大雨も防がなくてはなりません。笠木は意匠性と二次防水ということになります。
この状態で風を伴った雨なら簡単に水が回ります。職人は笠木で雨をしのぐという考えは捨てなければなりません。
とりあえず大雨漏りの原因が分かりました。
天端すべてFRP防水とポリエステルパテで完全に封鎖↓
このような改修工事では、
- かなり凹凸があり破れやすいこと、
- 端部の処理がシート系では難しいこと、
- 凹凸のくぼみに水たまりが出来ること
以上のことを考慮し工法を組み立てます。
FRP防水は現場で強化プラスチック製品を作るのと同じなのでいつもオーダーメイドです。画一的でない複雑な現場でこそ特徴を発揮します。
それらを考えると他の防水工法は難しいでしょうね。
FRPをかぶせたこの状態で笠木を戻します、とはなりません。
大事なのはこの状態で一時放置し、次の雨を待つということ。
私が心掛けていることの一つに、雨漏りの現場では一気に仕上げずに雨を待って観察するということがあります。観察するのはそこで住んでいる方や働いている人たちに必ずお願いしますが理由としては、
- 散水試験の費用がかからない
- 当該物件で長時間滞在している方が観察するほどより正確な情報が得られる(住人の方、または勤務している方)
雨の降りだしの時間や雨量、風向きなどを出来るだけ気にかけてみて頂くよう伝えておくと皆さん快く引き受けてくださいます。それだけ雨漏りとは不快なものなのです。
数日後にかなりの雨量が降りました。
結果は8~9割方雨漏りはなくなったとのこと。しかしながら依然として少しの雨漏りがあるためピンホール(わずかな雨の侵入口)をくまなく探します。
それらしいピンホールが多数見つかりました。
雨漏りの位置とほぼ一致します(^^)v
変成シリコンで封鎖↓
怪しい箇所は全て塞ぎます。手鏡を使いながら死角部分も全てチェック(p_-)
笠木も戻して完了となりました。半年以上経過しますが雨漏りは完全に止まったとのことです(^^♪
完了画像は事例項目にあげておきますので良かったら見てくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。