2025.01.07
穴の開いた谷樋 FRP防水で補修してみた
三重県の防水工事店 多気郡、度会郡、伊勢市、志摩市、松阪市、津市、鈴鹿市でベランダ・バルコニー防水工事・屋上防水工事・外壁塗装・雨漏りでお困りならピタワークスにご相談ください。
あけましておめでとうございます!
昨年もたくさんのご依頼頂き、ありがとうございましたm(__)m
全てのご依頼に対応できずに申し訳けなく思うのですが台風が通過した後と大雨の後は調査依頼が集中してしまうのは防水業の宿命というもの( ;∀;)
なるべく多くの仕事をキッチリとこなしたい。そのような心持ちで本年も頑張ります👍
さて、今回は昨年の仕事の中で面白く印象に残ったものを紹介したいと思います。
長年防水屋をしておりますと変わった仕事が舞い込んできます。まあ、変わった仕事は嫌いではないですが(笑)
こちらが今回の補修相手、瓦屋根の谷樋↓
なるほど、ひと昔前の谷樋は銅板もしくはトタンでの施工が多く(現在はガルバリウム鋼板が主流)雨水、近年の酸性雨の影響をまともに受けてしまいます。
放置すると経年で必ずと言っていいほど穴が開いてしまう。
また長尺の樋は継ぎ足ししており、継ぎの箇所から雨漏り💦なんてこともよくあることなのです。
この様なケースは本来防水屋ではなく瓦屋さんの仕事。
しかしこの元請けさんは私に声をかけてくれました✨有り難いですね(*^^)v
元請けさん曰く「この案件はFRP防水を使えないか?」という発想が浮かんだそうです。
電話で話を聞いた瞬間に「これは出来そうだ!」と思いました。
なにせFRP防水はいつも風雨に晒されていますから対候性は実証されています。
知識豊富な材料商社の方に相談しながらこの仕事を引き受けることに。残暑厳しい最中でしたが作業スタートです!
樋の掃除→金属プライマを塗布→FRP防水ライニングと進みます
白いのがガラス繊維↑
そして樹脂を含侵させていきます↑
後に分かったことですが高価な金属プライマでなくともホームセンターで購入できる「錆止め」で良かったのだとか…(笑)
トップコート塗布↓
今回は濃いグレーを使用。
FRP防水の長所の一つにシームレス加工というものがあります。
これは断続的に防水層を形成できる為、継ぎのない加工が現場で出来るのです。
10メートルでも20メートルでも継ぎ目のない防水層が現場で形成可能なんですよ!(^^)!
そして今回の施工上の注意点として、バルコニーに使用する骨材入りトップコートを使わないこと。
骨材は滑り止めになりますので砂埃が溜まる要因となります。
黄砂などの汚染物質が溜まることなく雨水とともに速やかに排出されることが重要。
凹凸なしのツルツル仕上げが理想的です✨
従来なら瓦屋さんのお仕事ですが、谷樋を差し替えるのは結構手間と費用がかかるんですよね💦
今回の施工はイメージ通り!(^^)!
今後経過を確認しにお邪魔する事になりますが、良好であればお勧めの補修として広がるかもしれません。
施工費は瓦屋さんの半額ほどとお聞きしました。
この様な発想力がどうしたら身につくのか?
私が思うのは幅広い知識と長年の経験、何よりその方の好奇心だと感じます。
FRP防水の可能性、自分以外の方達に教えていただくことに感謝し、今年もいろんなことにチャレンジしたいですね(*^^)v
本年もよろしくお願いいたしますm(__)m
最後までご覧いただきありがとうございました。